触診は、「触れて診察」すること。
そして視診は、「視て診察」することです。
同様に「問診」は、その名のとおり「問うて診る」ことにほかなりません。
整骨院でも鍼灸院でも、当たり前のように行われている「問診」ですが、これを勘違いしている院もたびたび見受けられます。
治療院の「問診」の目的は、単に聞くことではない
問診でやるべきことは、単に聞くことではありません。
質問をすることで、患者さんが言いたいことではなく、治療計画を建てるために必要な情報をしっかりと聞き出す必要があります。
コミュニケーションの鉄則として「8割は相手の話に耳を傾けろ」といった考え方がありますが、問診は単純なコミュニケーションとは違います。
患者さんばかりが割話しているようでは、診断・診察・検査の流れを定めるために必要な情報を十分に聞き出すことはできないでしょう。
だからこそ、こちらから適切な質問を、適切な順番で、適切なタイミングで聞いていくことが重要になります。
問診において間違った質問も多い
世の中に出回っている「問診のテクニック」の中には、決して患者にしてはいけない不適切な質問が含まれていることもあります。
問診で患者さんに直接聞いているケースもありますし、問診票の中に質問として掲載しているケースもあります。
例を挙げると、
- 治ったら何がしたいですか
- どれくらい通院可能ですか?
- 保険が良いですか?自費で良いですか?
- 支払い可能額はいくらいくらいですか?
- 痛みだけ取りたいですか?根本原因の解消が良いですか?
といった質問は、不適切な質問です。
不適切な質問は患者の継続来院率にも響いてきますので、今一度見直してみると良いでしょう。
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