前回の記事で、独立開業にあたって「受付スタッフを採用することで売上を最大化できる」とお伝えしました。
この点について
「全部自分一人でできるし、人件費がかかるから採用したくない」
と考える先生も少なくないのではないでしょうか?
ですが、受付スタッフを採用することで「売上を最大化できる」というメリットがあるのに加え、すべてワンオペレーションで回す院は、知らないところで患者離れを起こしてしまう危険性もあります。
今回の記事では、なぜ一人治療院でも絶対に受付スタッフを採用すべきなのかを解説します。
先生一人のワンオペ経営は満足度の低下を引き起こす
店舗ビジネスにおいて、店主一人のワンオペレーションで成功している事例は、たくさん存在するでしょう。
例えば、ラーメン屋やBARなどがそうです。飲食店であれば、料理を提供していれば、ほとんどの客は満足してくれることでしょう。
一方で治療院の場合、ワンオペレーション型の経営は患者の満足度の低下につながります。
仮に施術中に電話が鳴ってしまった場合、
「ちょっとだけ失礼します」
と、施術を止めて電話に出る必要が出てきます。
先生が電話対応している間、患者は放置されることになります。
ちなみに、電話に出なかったら出なかったで、患者は「出なくて良いの?」と気を遣うことになりますし、潜在的なストレスを与えてしまうことになりかねません。
加えて電話をかけた見込み患者にとっても「出てくれない」とストレスになってしまいます。(これは留守電設定にしていても同じことが言えます)
治療中だけ電話線を引っこ抜く…なんてこともできませんからね。
電話だけではありません。
施術中に郵便物が届いたときも、飛び込みで患者が来院したときも、今診ている患者を放置して対応する必要が出てきます。
受付も治療も会計もすべて先生一人でやっていては、「高品質なサービス」を提供することは難しいでしょう。
本心では患者のほとんどが「治療に集中して欲しい」と考えているはずです。
多くの患者は何かと手を止める先生には何も口にしないと思いますが、その実は心の中では「先生一人でやってるんだから仕方ない」と思っています。
この状態が続くと、継続来院率の低下につながり、患者離れが起きやすくなってしまうのです。
まとめ:ワンオペレーション経営は機会損失につながる
ワンオペレーションで院経営をまわすことは可能ですし、多くの人は独立開業に際して「まずは一人でやってみよう」と考えることでしょう。
ですが、受付スタッフがいないというそれだけのことで売上に大きな機会損失を与えてしまう…ということを、理解しておくべきでしょう。
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