「すぐれた技術さえあれば、経営はうまくいく」という考えがあります。
この考えから開業前に技術を磨く先生もいらっしゃいますが、これもかなりハイリスクな考え方です。
詳しく説明します。
技術を盲信する先生の危うさ
「治療院は技術力がすべてだ」と思っている先生が未だに非常に多いのですが、実はこれには理由があります。
この考え方は、昔から存在する技術セミナーによって植え付けられた、固定概念です。
技術セミナーでは、
- 「素晴らしい技術を身につけましょう。」
- 「これを身につければ、どんなタイプの患者さんがきてもしっかり対応できます。」
- 「変化を体感させて納得してもらい、ファンになってもらうことができます。」
- 「口コミや紹介がおきます。」
- 「ですから、経営がうまくいくんです」
といった理論を、必ず刷り込んできます。「技術があれば経営は成功する」は、技術セミナーにとって都合のよう常套句に過ぎないのです。
ですが、技術と治療には大きな隔たりがあるのです。
技術が提供できるのは一時的な変化のみ
技術力を高めると、患者さんの身体を思い通りに変化させることはできます。
ですがそれは、一時的な変化でしかありません。
たった1回の施術で身体が変わり、それが固定化するほど人間の身体は華奢なものではありません。
もしもそうであれば、スポーツ選手は身体がすぐにボロボロになってしまいます。
治療を本当にうまくいかせるためには、
- 治療の期間
- 施術の回数
- 施術の頻度
が大切です。そして、一時的な変化と本当の治療の違いをしっかり知る必要があるのです。
技術は必要だが、技術だけでは治療は成功しない
決して技術を軽視している訳ではありません。技術は治療において必要条件です。
ただし、治療を成功させるための十分条件ではありません。
根本的な原因から治療するためには、ある一定の期間と治療頻度が必要になってきます。(筋トレやストレッチ、リハビリなどをされている人であれば納得しやすいと思います)
開業を志すのであれば、技術だけではなく、治療するとはどういうことか…を、しっかりと理解しておくべきだと言えます。
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