「治療技術があれば食べていくのに困らない」は幻想
治療技術を磨き、腕の良い治療家になれば、営業活動をしなくても予約がいっぱいになる…と信じている人もいます。
ですがそれは幻想であり、今はもう昔の話です。
整骨院に限定した話ですが、20年前は整骨院の数は今の半分以下、2万院以下でした。
今は日本には5万店舗以上の整骨院が存在しています。
昔は、患者さんがいくらでもくる時代だった…という言い方もできるかもしれません。
治療予約が取れない院が流行っているとは言えない
中には、「ゴッドハンドで予約が取れない院」という売り文句も見かけます。
では、いつも予約でいっぱいで予約を取るのに苦労する治療院は、本当に流行っているのかどうか…という話もあります。
一人治療院の場合は、30分に1人の予約をとっていたとしたら、8時間仕事をしていても16人しか施術ができません。15分だと約30人です。
20年前ですと、この時代の整骨院は全部保険治療でした。
1日30人、保険だけで見ると平均単価は1200円程度です。
こうなると、25日間仕事をしても月商は90万円程度しかない整骨院だった…ということです。
これは、はたして流行っている整骨院なのかどうか…ということを考えなければなりません。
予約を取るのが難しいかもしれませんが、月商たったの90万円の整骨院だった…ということになってしまう訳です。
腕が良いとはどういうことか
治療技術が優れているのと、「腕が良い」というのは違うというのが私の考えです。
短期間で痛みを取れる人のことを「腕が良い」とは言いません。
それよりも、時間がかかったとしても、根本原因から治療できる先生のことを「腕が良い」と考えるべきでしょう。
例えば病院で、すぐに痛み止めを処方する医者がいたとします。
何を言っても痛み止めを出すような医者のことを、「腕が良い」と言うでしょうか?
「腕が良い」とはどのようなことなのかを考えると、決して技術だけの話ではない…ということに気づくと思います。
まとめ:技術だけでは食えない
治療技術を磨けば経営が安定する…という時代はすでに終焉を迎えました。
いかに患者の身体を根本から治療し、自費治療を提供できる仕組みをつくるのか…ということが大切だと言えるでしょう。
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