患者の中には、自費による治療について説明した際に
- 「料金が高いです。」
- 「保険が使えないならやめます。」
と、自費治療の料金に難色を示す患者もいらっしゃいます。
紹介や誰かにオススメされて整骨院・治療院に来院された患者さんであれば、事前に料金を知っている方がほとんどですので、自費治療の料金が高いから帰ってしまう…なんてことは滅多にありません。
ですが、広告や看板を見て来院された新患さんの場合、「料金が高い」と感じて、治療を受けずに帰ってしまうケースがあります。
このような患者さんはどうしても一定数存在するものです。これは仕方がないことです。
ただし、こうして離脱する患者を減らすためにも、先生が必ずやっておくべきことがあります。
今回の記事では、整骨院の悩みのタネである「料金」に関する悩みを解消していきたいと思います。
もくじ
必ずやるべきこと:「治療方針」と「理念」を伝える
結論から言えば、先生が必ずやっておかなければならないことは、患者さんに「院の治療方針」や「理念」をしっかりと伝えておくことです。
これをやっておくだけで、患者の中で
- 「高いけどちゃんと話を聞いてみよう」
- 「なるほど、だから保険治療はできないのか」
といった認識が生まれるようになります。
もちろん、すべての患者がこうなる…というわけではありません。
ですが、これをやっておくだけで患者の「料金が高い」という認識を変えることができる可能性があります。
一人一人丁寧に「治療方針」と「理念」を伝えることは、時に骨が折れることかもしれませんが、これが出来ているかどうかが、のちのち経営に大きく響くことになります。
治療方針と理念を伝えるメリット
リピーターや再来院する患者さんが増える
治療方針と理念を伝えることで、自費治療の大切さと治療計画の大切さを患者に理解してもらうことができます。
その結果、継続的に来院してくれる患者さんが増えます。
また、その時は「料金が高い」という理由で治療をせずに帰られたとしても、治療方針や理念をしっかりと説明し患者が納得してくれれば、将来的(本当に困ったときに)にまた来院する可能性があるのです。
保険治療や安価な治療を求める患者もいますが、そういった患者は同じ整骨院に通い続けるわけでもなく、地域の治療院を転々とする傾向があります。
そのうち患者が「どこに行っても一時的な痛みの解消だけで結局治らない」ということに気がつくでしょう。そして、「本当に治療したい」と考えたときに、あなたの院を思い出して再来院する可能性があるのです。
治療方針について患者にしっかりと伝えておくことで「料金は高いけど、あの先生ならしっかりと治療して貰える。」と気づいてくれるということです。
値上げの際に患者からの理解を得られる
治療方針や理念を理解してもらうと、自費治療を受け入れてもらえるだけでなく、値上げに際しても患者からの理解を得ることが可能になります。
もしも先生自身が「自分の治療は今の価格以上の価値がある。」と、自信と誇りを持っているのであれば、値上げを検討しても良いでしょう。
治療方針や理念をしっかりと患者さんに伝えているのであれば、値上げをしても納得していただける可能性が高まります。
値上げも自費治療も、大切なことは自分の治療に「自信を持つ」こと
値上げも自費治療も、価格の妥当性を治療方針と理念と共に伝え、金額に見合った治療だと患者に納得してもらうことが大切です。
そのためには、治療院の先生が「自分が提供する治療の価値」そのものに対して自信を持っているかどうかが重要になってきます。
ちなみにですが、先生が値上げに際して、
- 「本当に値上げできるのか…」
- 「どう説明すればいいかわからない…」
といった不安を持っていたとしたら、厳しいようですが値上げは難しいと考えたほうが良いでしょう。なぜなら、自分の治療内容に自信や確信があれば、このような質問や疑問は上がらないからです。
もしも先生が、「値上げしたいけど、自信・確信が持てない」という状態でしたら、まずは自分の治療に自信を持てるようにしてみてください。
まとめ
今回は、来院された患者から自費治療が「高い」と言われた時の対応にフォーカスしてお話をしました。
患者に「高い」と言われるとお金のことと紐づけて考えがちですが、大切なことは先生自身が自分の治療に自信を持ち、治療方針や理念とあわせて治療の重要性を説明することです。
患者さん一人一人に対してしっかりと伝えなければいけません。
患者さんに「単に高い治療院」という認識を与えるのではなく、「やろうとしていることが他の整骨院・治療院と違う。」と理解してもらえるよう、今一度、院の治療方針や理念を考えてみてください。
今回お話ししたことは、どれも今すぐにできることだと思いますので、「いつかやろう」と先延ばしにするのではなく、どうか今すぐ行動することを心がけてください。
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